6時半前に私たちの乗る「白いかもめ」が入線してきた。二ヶ月前に登場した新型かもめである。まずはグリーン車を写真に撮る。座席はリクライニング、転換、高さの三つのレバーがあり座り心地はよい。しかも独立式になっているのがよい。2・3号車とすすむとアートギャラリーみたいなものがあり書道なのだろうか?いろいろな文字があった。
朝一番ということなのかワゴンサービスがなかった。しかしグリーン車にはフリードリンクというサービスがあり、扉の近くのスペースに冷蔵庫があり、飲み物、おしぼりなどがあった。早速いただくことにした。かもめの車内をウロウロしているとすでに発車していた。
スピードは「つばめ」「ソニック」と同じ時速130キロを出し、振り子であるためソニックと同じである。ただ荷物のハットラックが他に比べると少し小さい感じがした。二日市、鳥栖と停車し、いよいよ長崎本線に入る。そしてあっという間の速さで佐賀には7時14分に到着した。
ここからラッシュ時のローカル線第二弾の旅が始まる。7時30分に唐津行きが来た。どうやら折り返しになる列車らしい。高校生などたくさん乗せて7時42分に発車。分岐する久保田駅でもかなり乗り込み、にぎわってくる。東多久、中多久と停車していくごとに高校生も降り、空いてくるかと思ったが、違っていた。別の制服を着た高校生が乗り込んでくる。8時14分多久着。
反対のホームにはすでに佐賀行きの気動車が。急いで駅名を撮りダッシュして乗り込む。かなりの高校生で混雑していた。すぐに発車したが、どこで降りるのかは知っていたため、この高校生の座っているあたりに立っていた。案の定すぐに座れたが、これが佐賀に行くためなのか近づくごとに混雑してきた。立客が少し出たところで終点の佐賀に着いた。どちらの車両も黄色いキハ125ではなく、気動車ではなく古いクロスシートのボロ車だった。
次に乗る列車は「みどり」でハイパーサルーン車である。佐賀の駅名版のある近くの所に、グリーン車のサービスに関する案内の張り紙があった。「ソニック」「つばめ」などサービスの内容が書かれている中に「にちりんシーガイア」の文字も。しかし、今年の改正で「ハイパーサルーン」に変わったではないか、「シーガイア」だけは「つばめ」と同じサービスがあるのだろうか?一度乗ってみたいと思うが、今回はなしということで。
「ハイパーサルーン」も運転改造車があり、グリーン車も改造された車両がある。それに乗れることを期待していたのだが、到着して乗ったハイパーサルーンのグリーン車は通常のものだった。グリーン車には乗客が全くいなかった。しばらくして、ワゴンサービスがきてドリンクサービス。女性乗務員がいなくてもドリンクサービスがグリーン車にはあるのだ。有田駅には9時55分に着いた。ここで第三セクターの松浦鉄道に乗って気分を変えることにした。
有田駅の改札を出て伊万里駅までの切符を買う。そして松浦鉄道のホームへ向かう。10時08分折り返しとなる伊万里行きが到着した。下車する人と入れ替わって列車に乗り込む。1両のレールバスサイズでもちろんロングシート。しかし、隅のほうに自動販売機が備えてあり空き缶入れもあった。
10時15分発車。しばらくは、佐世保線と並行して走るが、離れるとすぐに三代橋に到着。乗客はあまりいなかった。途中蔵宿の駅で反対列車との待ち合わせ、よく見ると、反対側の列車はクロスシートだった。どうやら次に乗るのはあれだなと思った。乗降客が変わらないまま、終点の伊万里駅に到着した。
すぐにJR線のホームへ行き駅名を撮る。そして、次に乗る11時06分発の有田行きが来るまで、駅近くのコンビニでえさをGET。11時になるとホームへ行く。そして待合室でしばらくしていると、列車が到着。もちろん予感したとおりクロスシートの車両で足を前にやって景色を見ていた。帰りは乗客が三人という寂しい状況だった。あまり客が乗らないまま終点の有田に到着した。
私たちは11時48分発の「みどり」に乗り込んだ。今度は自由席に座った。乗客はあまり多くなく、車内でゆっくりとメシを食べることができた。早岐で方向転換をして終点の佐世保には12時11分に到着した。
すぐに駅名を撮ろうとしたが、工事中のため見つけることができず、一番後ろに駅名版を見つけ、シャッターを切りダッシュで隣のホームの「みどり」博多行きの自由席に乗る。座席はガラガラで発車した。
早岐に到着。すでに長崎行きの「シーサイドライナー」は停車していた。乗った気動車は元グリーン車のリクライニングシート、座席はかなり倒れる。乗客もかなりいたが、座る事ができた。次は一駅先のハウステンボス駅。わずか5分足らずでついた。
反対側から「シーサイドライナー」の佐世保行きがきた。あちらはキハ200型の転換クロスシートの気動車。乗り心地は813系と同じだろう。写真におさめた。ハウステンボスということで乗客もかなりいるだろうと思ったが全くいなかった。平日なのかちょっとさみしかった。
12時58分の諫早行きの普通も先程の「シーサイドライナー」と同じ車両だった。元グリーン車が一両、固定クロスシートが一両だった。どちらも均等に座っていた。当然元グリーン車の車両へ行く。景色は海が見えていた。しかし、空席ばかりが目立った。リクライニングを後ろまでさげる。すると快適なのか眠気が急にきてしまい、いつのまにか眠ってしまった。ふっと目を覚ますともう海が見えなくなっていた。ウトウトしていた時は海が見えていたはずだが、ちょっとやられてしまった感じだ。13時56分終点の諫早に着いた。
真ん中のホームに停まったので長崎行きのホームへいくために地下道を通った。長崎方面はかなりの客がいた。また自由席に乗ることなので、その乗客もいるのではないだろうかと思っていたが、「かもめ」にはあまり乗る人はいなかった。今回も「ハイパーサルーン」の自由席に乗る。しかし、「ハイパーサルーン」は先頭と後ろの運転台のところにある座席のほうがハイデッカーみたいになっていて「景色をこの手で!」という感じになるのだが、普通車だと一般の国鉄型と同じシートピッチで窓の高さも高くちょっと×印がついてしまう。
しかし、「ハイパーサルーン」も10年以上たっているのだからこの位は目をつむっておいて快適さを追求しておこう。確かにシートもフリーストップリクライニングシートだから文句は言えないのである。長崎の手前で長い長いトンネルをくぐると浦上。そして14時28分に長崎に到着した。長崎駅は大工事のさなかで簡易改札口を抜け、歩道橋から長崎駅を見るとまだ駅ビルらしき物はしっかりと建っていなかった。
長崎駅のコインロッカーに大きな荷物を預けてすぐに路面電車のホームへ行く。しかし、かなりの客が!しかも子供たちばかり。遠足なのか旅行なのか私はよく分からない。グラバー園へ向かうと言う子供たちの声が聞こえた。しまった!重なってしまった!このままずっと子供たちと一緒の電車に乗らなくてはならない。乗り換えの駅にはホームからはみ出るくらいの長蛇の列。一本見送ってもまだ減らない。仕方なく立客となってグラバー園に向かう。
ここで1時間ほど観光タイムをとる、長崎駅へは路面電車をやめてタクシーで帰った。駅には早く着いてしまったので、駅前をぶらぶらと散策した。
17時過ぎに長崎駅のホームへ向かう。すると自由席の所にはかなりの列が並んでいた。まもなくしてかもめ型車両の「白いかもめ」が入線。すぐに吸い込まれた。グリーン車は満席になった。改札を終えた後「かもめ」は発車した。フリードリンクは遠慮なく三本ぐらいもらった。ワゴンサービスで「かもめ」グッズをGet。早速お土産が増えた。
しかしスピードは諫早から肥前山口までは遅かった。カーブの連続で仕方のないこと。しかし、肥前山口からはパワーアップしたかのような走りを見せた。鳥栖には18時59分に到着した。
夕飯は「つばめ」でとることに決めていたので、そのまま「つばめ」がくるホームで待っていた。すると肥後大津行きの787系の「有明」が到着した。かなりの客がいた。グリーン車も満席だった。降りるほうは自由席が多い。すぐに出発し、また静かになった。長崎行きの「かもめ」が到着したと同時に私たちが乗る「つばめ」が到着した。グリーン車もかなり乗っていた。
今回は一時間にも満たない乗車なのでワゴンサービスの弁当で済まそうとしたが、メニューを制覇すると考えて、やはりビュッフェに行ってしまった。こういう、選択があるのはうれしい事である。そして熊本には20時20分に到着した。
次は三角へ向かうのだが、21時06分発なので宿へ行って荷物を置いた。ちょっと休憩した後に熊本駅へ向かう。21時を過ぎてもホームにはかなりの人がいて少し安心。やはり都会ということなのだろうか。
三角行きが入線してきた、2両編成の2・1列の転換クロスシート。もちろん私たちは1人シートに座った。熊本発車時点で空席は2,3席。ほどよい乗車率だった。地方都市だからすぐに乗客は減るのだろうと思っていたが、全く減る気配がない。ほとんどが終点の三角まで乗った。駅名をカメラに撮って折り返しに乗る。今度は4,5人しか乗らなかった。途中駅で数名乗った程度で熊本駅では閑散としていた。そして宿に戻った。